Lectura Nº 2 "El hombre y el chimpancé"

人間とチンパンジー

一) 人間とチンパンジー

にしだ としさだ
西田 利貞

わたしたち人間は、 道具を作り、 それを使って生活しています。 では、 野生の動物はどうでしょうか。 動物でも、 いちばんりこうだといわれるチンパンジーぐらいになると、 何か道具を使うのではないでしょうか。

チンパンジーは、 アフリカの森林や木の多い草原に住んでいます。たいてい四十頭ぐらいが、 ひとまとまりになって生活しています。 チンパンジーの主な食べ物は、 くだものと木の葉が、 こん虫や肉も食べます。 こん虫の中でも、 シロアリが大すきです。

hombre caverna

シロアリは、 とうのような形をしたありづかの中に住んでいます。 このありづかはたいへんかたいので、 チンパンジーが手でこわそうとしても、 こわれません。ところが、 雨がふる季節になると、 シロアリは、 ありづかのあちこちに小さな出口を作ります。これは、 ありづかの中で育ったたくさんのシロアリが、 べつの場所にうつっていくためのじゅんびなのです。

チンパンジーは、 このありづかの小さなあなを見つけると、 近くの木の皮をはいできて、 歯と手をうまく使って、 長さ二十センチメートルぐらいの細かいぼうを作ります。 そして、 そのぼうを、 ありづかのあなにさしこみます。 シロアリたちは、 てきが入ってきたと思って、 大ざわぎでぼうにかみつきます。 しばらくすると、 チンパンジーは、 ぼうをそっと引き出して、 いっぱいついているシロアリをぺろりと食べるのです。 チンパンジーは、 何度もこれをくり返します。

チンパンジーは、 このぼうを作るのに、 しなやかで強い木の皮をさがします。そうでないと、 あなにさしこむときに、 とちゅうで、 おれたり曲がったりして、 シロアリのところまでとだかないからです。今度は、 チンパンジーが、 木のあなにたまっている水を飲むときどうするか、見てみましょう。

木のあなは小さいので、 じかに口をつけて飲むわけにはいきません。 すると、チンパンジーは、 木の葉を何まいかちぎってきて、 それを歯でかんでくしゃくしゃにします。 こうして出来た木の葉のスポンジを、 あなの中の水につけます。このスポンジに水がいっぱいふくまれると、 チンパンジーは、 それをあなから出して、 しゃぶった水を飲むのです。 こうすれば、 指を水にひたしてしゃぶるよりも、 何十ばいもたくさんの水を飲むことができます。

この二つのことでも分かるように、 チンパンジーは、 道具を作って、 それを使っているのです。 シロアリとりのぼうも、 水飲みのスポンジも、 わたしたち人間からみると、 道具とはよべないようなものかもしれません。 人間の道具は、 たいへんこみ入ってるし、 くり返し使えるように作られていますが、 チンパンジーのは、 形もかんたんだし、 そのとき使って、 それきりすててしまうのです。 道具のしゅるいもごくわずかで、 道具ときかいに取りまかれている人間とは、 くらべものになりません。 けれども、 外の動物が、 水たまりにじかに口をつけ、 えものにじかに食いつくだけなのとくらべると、 チンパンジーは、 かんたんながらりっぱに道具を作り、 それを使いこなしているのです。

二) 人間は言葉を使う

わたなべ みのる
渡辺 実

チンパンジーはりこうな動物だな、 人間と同じようだな、 と感心したでしょう。

けれども、 チンパンジーと人間では、 いろいろとちがうところがあります。 その一つは、 人間は言葉を持っているということです。 人間は、 言葉を持っているので、 何かをくわしくつたえたり深く考えたりすることができるのです。

みんなで山登りをしたとしましょう。 もし、 だれかが、 どくへびのいることを知らずに、 きれいな花を見つけて草むらへ入ろうとしたら、 きっと外の人が、
「あぶない。 どくへびがいる」 と注意してくれるでしょう。 また、 だれかが、 実をいっぱいつけたみかんの木
を見つけたら、
「みんな、 来てごらん。 みかんだ、 みかんだ。」 と知らせてくれるでしょう。 こういうことができるのは、 人間が言葉を持っているからです。

もちろん、 チンパンジーも、 あぶないと気づいたときは、 よぶような声を出して、 なかまに知らせます。 また、 食べ物が見つかったときは、 さけび声をあげて知らせます。 なかまのチンパンジーたちは、 その声を聞き分けて、 おそろしいてきからにげたり、 食べ物のある所に集まったりします。 けれども、 チンパンジーは、
「あぶないぞ」 とか 「食べ物があるぞ。」 とか言う気持ちをつたえるだけで、なぜあぶないのか、 どんな食べ物があるのかを知らせることはできません。 ですから、 なかまのチンパンジーたちは、 あぶないのは、 どくへびがいるからなのか、 ライオンが来たからなのか、 分かりません。また、 見つかったのは、 バナナなのか、 まめなのか、 集まってみるまで分からないのです。

これに対して、 人間は、 あぶないのは、 どくへびがいるからなのか、 ライオンが来たからなのか、 それとも信号が赤にかわったからなのか、 くわしく知らせることができます。 それは、 人間が言葉を使うからです。 知らされるほうの人間も、 見つかったのは、 みかんなのか、 まめなのか、 それともたから物なのか、 そこへ行かなくても、 言葉を聞いただけで分かってしまいます。

言葉を使うと、 物事をくわしく知らせることができるだけでなく、 目の前にない物事を思いうかべたり、 いろいろなことを考えたりすることができます。みなさんも、 さっき 「山登りをしたとしましょう。」 と書いてあるところを読んだとき、 本当は教室の中にいるのに、 山登りの様子をすぐ思いうかべることができたでしょう。けれども、 言葉を持たないチンパンジーには、 それはたいへんむずかしいことだろうと思われます。

言葉を使うというのは、 口で話したり、 文字で書いたりすることだけではありません。 「あの時はうれしかったな。」と心の中で思ったり、 「今度の学級会では、 何をしようか。」と頭の中で考えたりするときにも、 言葉を使っているのです。 今のことばかりでなく、 むかしのことやこれから先のことまでくわしく考えることができるのは、 言葉を持っている人間だけなのです。

Vocabulario (単語)

1) チンパンジー と道具

では = entonces
野生 (やせい) = salvaje
草原 (そうげん) = prado
主な (おもな) = principal
ありづく = hormiguero
塔 (とう) = torre, pagoda
もり上げる (もりあげる) = apilar
ところが = sin embargo
うつる = cambiar
剥ぐ (はぐ) = pelar (皮を)
旨く (うまく) = bien
てき = enemigo
ぺろりと = pegar la lengua
しなやか = flexible
途中 (とちゅう) = en el camino
直に (じかに) = directamente
千切る (ちぎる) = arrancar
くしゃくしゃ = arrugado
すると = entonces...
含む (ふくむ) = contener
しゃぶる = chupar
ひたす = sumergir
~倍 (~ばい) = ~veces
込み入る (こみいる) = complicar
簡単 (かんたん) = simple
切り捨てる (きりすてる) = cortar
取り巻く (とりまく) = alrededor
ごく = bastante
わずか = poco
たまり = acumulación
えま = atrapada
りっぱに = excelente
こなす = lograr

2) 人間は言葉を使う

どくへび = víbora venenosa
草むら (くさむら) = matorral
ご覧 (ごらん) = ver, mirar
気づく (きづく) = darse cuenta

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